お参りにこられた際の注意事項

宝塔霊園が閉鎖してからの初めてのお盆が過ぎました。
ご遺族の方々がこの事実を知りお参りに来られる方も、また今も知らずにお盆ということで来られる方もいらっしゃいます。
そして日頃現地にて清掃等行ってくださっている方もいます。

共に来られる目的はお参り・清掃と大切な家族を思ってこられているかと思います。

その中で皆様にご協力、ご理解いただきたいことが何点かあります。

 

まずはお線香及び蝋燭の件です。
簡易な祭壇の前でお線香を上げて手を合わせるかと思いますが、お線香は火を取り扱います。この時期湿度は高いものの草木が生い茂り、火が回ると山火事となります。


お線香を上げる際は、お線香立てを一度祭壇の下から取り出し、火を付けたお線香がお供えの花や祭壇に当たらない距離を保ちお線香をあげてください。

火が消えるまでは祭壇の下に入れることは絶対にやめてください。祭壇は木造でできておりますので火が移ります。
火が消える前に帰られる際は、お線香を短く折り、お線香立てから出ない長さまでにして祭壇に入れるか、火を水などで完全に消してから祭壇の下に入れてください。

火が消えている、火が周りに移らないことを確認してから宝塔を後にしてください。



次にお供え物についてです。

お花についてはお供えしていただくと、生のものは枯れてしまいます。枯れると清掃にこられた方がゴミとして回収したり、雨風に飛ばされてなくなります。
造花については、よほど汚れてしまっているか、雨風などで辺りに散乱してしまったものはゴミとして回収します。

愛犬や愛猫、家族であったペットたちの好物を供えたいと思われる方もいらっしゃるかと思います。
ペットフードやおやつなど様々な食べ物がありますが、こちらについては祭壇の上又は祭壇の前に供えてください。


現在ブルーシートがかかっている遺骨たちのところに置いたり撒いたりするのは絶対にやめてください。

現地には猫や狸などの野生動物が多くいます。また直近まで経営していた男性が餌付けしていたため人間が持ってくる食べ物が美味しいことを十分に知っております。
遺骨たちがある場所(ブルーシートの周りや中)にペットフードなどの食べ物を供えたりしてしまうと、野生動物たちが食べ物を求めて荒らしてしまいます。
せっかく袋に纏めた遺骨も袋が破かれ再び散乱してしまう可能性も十二分にあります。

可愛い我が子を思って遺骨の傍に好物を置いてあげたい気持ちはわかりますが、それをわからない野生動物たちは食欲を満たすためだけに荒らしてしまいます。

今ここで野生動物たちに荒らされてしまうと本末転倒です。

 


お供えするものを制限できない今は皆様のご協力とご理解が必要です。


お花(造花も含む)は枯れてしまうと自然にも還りますので、ご遺族の方が思う場所に供えてあげてください。(造花は枯れませんが、最終ゴミとして回収します)


食べ物(ペットフードなど)は祭壇のみにお供えください。決して遺骨の周りにお供えするのはやめてください。野生動物に荒らされてしまいます。

そしてお線香及び蝋燭は火が消えるまではその場から離れないでください。
離れる場合は必ず火を消してから、そして火をつける場合は祭壇の下にある蝋燭立て、線香立てをご使用いただき、必ず祭壇の下から取り出してからご利用ください。
使用後は祭壇の下に入れていただくようお願い致します。(風などで飛ばされなくなってしまいます)



既に祭壇はお線香の火により一部燃え穴があいてます。
また遺骨たちの場所にお供えされていたペットフードは野生動物に破かれたのか、袋から中身が飛び出しており散らばっております。

皆様のご利用状況によっては現地への立ち入り期間が更に短くなる可能性はあります。
例えば火災、野生動物による農作物の被害、お参りのご遺族同士の争いなど、問題が発生すると立ち入り禁止になる可能性は十分にあります。
そうならぬよう、お参りに来られる皆様のご協力とご理解が大切です。

 

どうかご理解ご協力いただきますようお願い申し上げます。

 

 

山田